人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ミラノ在住 某ブランドの裏方で日々奮闘中
by consolatrice
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31


L'arte & eros

ミラノのPalazzo Realeという美術館で、現在「L'Arte & Eros」というタイトルで
日本の春画の展示をしています。
今夜は、春画にまつわる話について、キュレーターや日本文化の評論化などを
交えてのコンベンションが開かれたので、友人と参加し、その後美術館を見学しました。
春画自体は、知っていたのですが、実際に見るのは初めてでした。
まず、このコンベンションで、日本文化の研究者であるイタリア人が
かなりの真面目顔で、春画についての説明をしていました。
その中でもsex & sushiという本の監修者でもあるCristiana Ceci女史の発言が
「そこまで言い切っていいの・・」という感じで面白かったのですが、
「日本の文学は性に対してものすごくオープンだ」とか「紫式部の頃から激しい性描写が」
とか、「日本の文学にエロとポルノの違いはない」とか、
かなり爆弾的に言い切って発言されていたのが印象的でした。
会場には50人ほどの日本マニアなイタリア人が集まっていたのですが、
彼らは、それらの発言をそのまま鵜呑みに、うなずいて聞いていました。
最後のQ&Aコーナーでは、日本人もびつくりのマニアな質問で
会場はとんちんかんな雰囲気に包まれました。

コンベンションの後に、展示を見に行ったのですが、
いやー、春画の描写ってすごいですね。
とにかく大きく細かくリアルに描かれていて思わず赤面しました。
絵自体の芸術的レベルは高いのですが、局部描写の大胆さに
「これってやっぱりポルノでしょ・・」と苦笑いしたくなる感じでした。
歌麿も北斎もありましたが、うーむ。。これってポルノでしょ。。

さらに、その場の雰囲気を滑稽にしていたのが、見学のご一行でした。
50-60歳の妙齢の上品なご婦人方が、集って大きな局部が描かれた春画を
目の前にして「Bello・・」と真面目顔で、真剣に見入る光景に
思わず笑いが吹き出してしまいました。
中には、ここに書いてある言葉はなんですか・・と真面目にご質問なさる
ご婦人もいらしたのですが、これに対し、ガイドの方が「愛の詩です・・」
などと、またまた真面目顔で説明されていました。
・・読み取れた範囲では、これは愛の詩というより、
赤面するような床の上での会話だったのですが・・・。

まあ、それにしても同性愛あり、子供がお母さんの胸に
食いついてるものあり(もちろんお父さんも参加)・・かなり過激でございました。

ところで、今年はイタリア(ミラノ?)における日本年らしく、
様々な日本にまつわるイベントが年末まで続きます。
L\'arte & eros_d0102900_9191115.jpg

by consolatrice | 2009-11-13 09:21 | Milano
<< Plastic Ono Band Comme des Garço... >>