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L'arte & eros
ミラノのPalazzo Realeという美術館で、現在「L'Arte & Eros」というタイトルで
日本の春画の展示をしています。 今夜は、春画にまつわる話について、キュレーターや日本文化の評論化などを 交えてのコンベンションが開かれたので、友人と参加し、その後美術館を見学しました。 春画自体は、知っていたのですが、実際に見るのは初めてでした。 まず、このコンベンションで、日本文化の研究者であるイタリア人が かなりの真面目顔で、春画についての説明をしていました。 その中でもsex & sushiという本の監修者でもあるCristiana Ceci女史の発言が 「そこまで言い切っていいの・・」という感じで面白かったのですが、 「日本の文学は性に対してものすごくオープンだ」とか「紫式部の頃から激しい性描写が」 とか、「日本の文学にエロとポルノの違いはない」とか、 かなり爆弾的に言い切って発言されていたのが印象的でした。 会場には50人ほどの日本マニアなイタリア人が集まっていたのですが、 彼らは、それらの発言をそのまま鵜呑みに、うなずいて聞いていました。 最後のQ&Aコーナーでは、日本人もびつくりのマニアな質問で 会場はとんちんかんな雰囲気に包まれました。 コンベンションの後に、展示を見に行ったのですが、 いやー、春画の描写ってすごいですね。 とにかく大きく細かくリアルに描かれていて思わず赤面しました。 絵自体の芸術的レベルは高いのですが、局部描写の大胆さに 「これってやっぱりポルノでしょ・・」と苦笑いしたくなる感じでした。 歌麿も北斎もありましたが、うーむ。。これってポルノでしょ。。 さらに、その場の雰囲気を滑稽にしていたのが、見学のご一行でした。 50-60歳の妙齢の上品なご婦人方が、集って大きな局部が描かれた春画を 目の前にして「Bello・・」と真面目顔で、真剣に見入る光景に 思わず笑いが吹き出してしまいました。 中には、ここに書いてある言葉はなんですか・・と真面目にご質問なさる ご婦人もいらしたのですが、これに対し、ガイドの方が「愛の詩です・・」 などと、またまた真面目顔で説明されていました。 ・・読み取れた範囲では、これは愛の詩というより、 赤面するような床の上での会話だったのですが・・・。 まあ、それにしても同性愛あり、子供がお母さんの胸に 食いついてるものあり(もちろんお父さんも参加)・・かなり過激でございました。 ところで、今年はイタリア(ミラノ?)における日本年らしく、 様々な日本にまつわるイベントが年末まで続きます。
by consolatrice
| 2009-11-13 09:21
| Milano
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